今のフィギュアスケートを気持ちよく応援するには…

今日は12月8日。太平洋戦争開戦の日です。いやはや、「冬」ですね。「よらしむべし、知らしむべからず」の安倍政権の横暴ぶり、傲慢ぶりが急加速しています。「いつか来た道?」「物言えば唇寒し?」「臣民は『見ざる、言わざる、聞かざる』ってか?」一国民として、暗澹たる気持ちになります。

さて、話は変わりますが、フィギュアスケートのグランプリファイナル。浅田真央選手、羽生結弦選手、優勝おめでとうございます!
二年連続の日本人男女ダブル優勝はうれしいのですが…採点システムに対する不信感、違和感、もやもや感がさらに増す大会となってしまいました。
一つ一つの技に基礎点があり、出来栄えによって-3点から+3点の減点加点がされ、小数点以下2位までの細かい点数の積み重ねで採点されるという、一見、客観的で公平なように見える、現在の採点システムですが、これが、とんでもない曲者。審判のさじ加減ひとつで、簡単に点数を操作できてしまうのです。
簡単に記しますと、こんな感じです。
点数は、技術点(TES)と演技構成点(PCS)の2つから成ります。
まず技術点の方。
ジャンプが回転不足と判断されると基礎点から大きく点数が引かれます。この回転不足の判定が、試合により、また対象選手によりバラバラで
判定基準がはなはだ曖昧なのです。さらに、-3点から+3点の出来栄え点(GOE)とジャンプ踏切時のエッジエラーを取る取らないの判断も
事実上審判のフリーハンドでつけられていて、回転不足を取る取らないの判定と組み合わせることで、簡単に点数を上げ下げできてしまいます。
次に演技構成点。
5コンポーネンツとも呼ばれ、「曲の解釈」「身のこなし」「振り付け・構成」「スケート技術」「つなぎの要素」の5項目を10点満点で採点するものですが、これこそ、明確な採点基準がなく、専門家や選手も、そのつけ方について「よく分からない」と言っている代物です。
といった具合に、点数を上げたい選手を上げ、下げたい選手を下げることが、いとも簡単にできる採点システムであり、実際にそのように運用されているのです。
実例は枚挙にいとまがない程ですが、ひとつだけ挙げておきます。
今回のグランプリファイナルの女子ショートプログラム。浅田選手のトリプルアクセルは、ファンの贔屓目ではなく、テレビのアナウンサー、解説者も、マスコミも、コーチもきれいなジャンプと認めていたのに、審判は回転不足との判定。
演技直後には基礎点満点に加点もついて9.5点と表示されていたらしいのに、その後に回転不足と判断されて加点どころか減点となり、結局同じ大会で男子シングルのパトリック・チャン選手が明らかにミスをして両手をついたトリプルアクセル(6.36)よりも低い点数(5.57)しかつきませんでした。演技の総合点数が表示されたとき、場内もざわつきましたよね。

こんな具合に恣意的に運用されてきた採点システムに対しても、スポーツ選手としてフェアな選手(そうでない選手もいますが…)は冷静かつ真摯に対応しています。
例えば今回のグランプリファイナルでの男子シングル、羽生選手。今大会の男子シングルは全体的に点数がインフレ気味だったのですが、フリーの演技後
「この点数は、自分ではちょっと違うかなと感じている。今後への期待点と受け止めている。この点にふさわしい演技ができるように、もっと頑張る」
という趣旨の発言をしています。
女子シングルの浅田選手も今大会のショートプログラムの後、
「点数は試合によって出方が違うので、気にしていない。トリプルアクセルの回転不足判定も跳んだ時の自分の感覚がよかったので、気にしていない。自分のできるレベルのことを、ちゃんと試合でできるようにしたい。」
というような感じのコメントでした。
そしてもう一人。ロシアのリプニツカヤ選手。グランプリシリーズ・ロシア大会のフリー演技で、失敗を重ねてしまい、かろうじての優勝となりました。フリーの得点は、いわゆる「地元加点」かなと思われる節もあった中、点数と順位が表示されても固い表情のままで、インタビューに
「足りないところは分かっている。練習するだけ。」
というような内容の発言をしたようです。

競技スポーツとしての体をなさないほど欠陥だらけの採点システムについて、改善に向けた行動を、日本スケート連盟にも、ISU(世界スケート連盟)にもオリンピック委員会にも期待できない現状では、長年フィギュアスケートを好きで、30数年見てきた身として、これから気持ちよく応援するために、割り切ろうと思いました。
・真摯に努力している選手を、自身で納得のいく演技ができますようにという一点に絞って応援する。
・点数や順位は、「ふ~ん、そう来たか」と思うだけで、放っておく。
特に今シーズンは、今のフィギュアスケート人気を牽引してきた浅田真央、鈴木明子、高橋大輔、織田信成のラストシーズン。本人たちにとって、悔いの残らない集大成を、と願うばかりです。

ふ~、憤りのあまり、久々に力が入りました。
今日のエキシビションは気持ちよく見られたので、とりあえず、よしとしましょう。自分の手の届かないところでの出来事に、過剰反応するよりも、自身の生活リズムをまず立て直さなくては、社会復帰できません(^_^;)

この記事へのコメント

ゆりす
2013年12月15日 13:27
選手のみなさんの精神性の高さ、
たじろがない、心の強さというのは
見事ですね。
私だったら、文句をわんわん言いたいところだわ~。

戦時中に戻りたがっているかのような、政治の方向には、もうなんとかならないかと思います。政治家は大企業の意向に従ってばかりいるんだと思いますね。水戸黄門さんはいないので、私たち一人ひとりが水戸黄門になるしかないのです。
ももんが(管理者)
2013年12月15日 22:27
>ゆりす様
フィギュアスケートは本当に素晴らしい選手が多くて、自分の半分くらいの年齢ですが、尊敬しています。
>私たち一人ひとりが水戸黄門になるしかない
そうですね。主体性を持つということは、そういうことなのでしょうね。

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