法学士のはしくれの呟き

ももんが は一応法学部を出ているので
「法学士」です。
この二日ほどに示された「法曹の矜持」に
胸が震える思いです。

ひとつは
元検事総長ら検察OBが、政府の判断で検察幹部の定年延長を可能にする
検察庁法改正案に反対する意見書を法務省に提出したという昨日のニュース。
意見書の概要を今朝の新聞で読みましたが、
流石に、法理にのっとって理路整然。
全くおっしゃる通り、という感じでした。
とくに以下のくだりは印象的です。

本年2月13日衆議院本会議で、安倍総理大臣は「検察官にも国家公務員法の
適用があると従来の解釈を変更することにした」旨述べた。
これは、本来国会の権限である法律改正の手続きを経ずに内閣による解釈だけで
法律の解釈運用を変更したという宣言であって、
フランスの絶対王制を確立し君臨したルイ14世の言葉として伝えられる
「朕は国家である」との中世の亡霊のような言葉を
彷彿とさせるような姿勢であり、
近代国家の基本理念である三権分立主義の否定にも
つながりかねない危険性を含んでいる。


※なお、意見書の全文は以下のサイトで読めます。
 https://www.asahi.com/articles/ASN5H4RTHN5HUTIL027.html


もうひとつは
安倍首相主催の「桜を見る会」を巡り、
2018年4月開催の前夜に後援会が東京都内のホテルで開いた夕食会で、
参加した有権者に飲食代を提供したとして、全国の弁護士ら500人以上が
21日にも公選法違反(寄付行為)などの疑いで首相らを東京地検特捜部に
告発するという今日のニュース。

モリ、カケ、桜、検察庁法etc.etc.
与党支持とか、野党支持とか
右とか左とかの問題を超えて
「近代国家の市民」としての「良識」の問題
なのではないでしょうか。
安倍さん、あなたも、首相である前に
市民 の一人なのですよ。

といっても、「こんな人たち」扱いで
必死の声も多分届かないのだろうと思うと
無力感に囚われそうになりますが
私たちには、「一票」をはじめ
微小ながらもゼロではない「力」があります。

忘れないこと
あきらめないこと
発信し続けること


コロナ禍の只中ではありますが
だからこそ、目を見開き
耳を澄ませていましょう!

この記事へのコメント

roko
2020年05月17日 10:51
ももんがさん
本当に久しぶりに日本もまだ諦めてはいけない、と心が明るくなるような「法曹の矜持」ですね。この意見書に名前を連ねている堀田力氏は5月14日の朝日新聞「耕論」で「黒川氏は辞職せよ」と述べられています。
忖度ばかりが横行する今の世の中で、ついつい無力感に囚われてしまいがちですが、私たちも決して諦めてはいけませんね。
堀田氏のお父様には遠い昔大阪で英文学を教わりました。「ラブレターは世界最高の文学だから、結婚する時にも決して捨ててはいけない」とおっしゃるようなロマンティックな方でしたよ。堀田氏の記事を見かけると先生の優しい笑顔を思い出します。
ももんが(ブログ主)
2020年05月17日 17:33
>rokoさま
コメントをありがとうございます。
堀田力さんの「耕論」、明快な論理で、すとんと肚に落ちる文章でしたね。
大学時代の素敵なエピソードにも心を動かされました。
これからも、時々、こんな素敵なコメントをお寄せいただけたら嬉しいです。