すがた豊けき一樹

コロナ禍の第二波に戦々恐々としつつ
同時に、自粛解除の諸施設に喜んで足を運んだりしている
首都圏住人の一人、ももんが です。

今日は、斉藤史さんの短歌をご紹介します。

野の中にすがたゆたけき一樹あり風も月日も枝に抱きて

「すがたゆたけき一樹」、素敵な表現ですね♪
昨日、散歩の途中、民家の庭先で
堂々たる泰山木(タイサンボク)がオフホワイトの見事な花を
咲かせていて、思わずスマホのカメラに収めました。
これも「すがたゆたけき一樹」と評するに値する趣でした。

20200602_泰山木.jpg

上記の歌の作者の斉藤史さんは、私、ももんが の親族に所縁の深い
福岡県立小倉高等女学校(現・福岡県立小倉西高等学校)の
卒業生でもあり、勝手に親近感を持っています。

おいとまをいただきますと戸をしめて出てゆくやうに ゆかぬなり生は

これも彼女の代表作の一つですね。
天寿を全うした祖母が晩年、長女である私の母に
「調子はどう?」
と電話で尋ねられて
「日々、緩慢なる死を遂げております」
(言葉は正確ではないかもしれませんが、このようなやり取り)
と答えたエピソードが、孫の私には
この歌とセットで強烈に印象付けられています。

紫陽花の季節です。
ときに色合いを変えながらも
「すがたゆたけき」存在であれたらいいな
なぞと思いを巡らす、今日この頃なのでした。

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